大学生が見た農業の最前線

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Relay Interview

「就農をした人は、一体どんな考えを持ち、どんな人柄なのか?」
これを探るべく、若手農業者にスポットを当て突撃インタビュー!
第42回目は、東京都内で代々農業を営む、あみちゃんファーム 網野信一さんです。
さて、どんな話が飛び出すのやら?!

プロフィール

氏名: 網野 信一(32)
出身: 東京都立川市
略歴: 高校卒業後、一般企業等で働いたのち、28歳で本格的に家業へ就農。食べる人の笑顔を生み出す農業を目指し邁進中!

エディブルフラワーで食卓に笑顔を!
あみちゃんファーム 網野 信一

―就農のきっかけを教えてください。
 農家の長男として生まれたこともあり、農業をすることは自分の中ではごく自然な流れでした。高校卒業後から家業を手伝っていましたが、父から「社会を見てこい」と言われ一般企業で2年間働きました。その後、東京都農林水産振興財団に勤めたのち、再び家業へ就農しました。それが28歳の時です。今は、父は野菜、私は切り花とエディブルフラワー(食べられる花)を生産しています。

―エディブルフラワーを始めたきっかけは何だったのですか?
 もともと切り花生産をしていたのですが、卸し先の方から「東京で食用花を作っている農家さんを探している飲食店があるから作ってみないか?」と言われたことが大きなきっかけです。エディブルフラワーは、前職で扱っていたことや切り花の生産技術が活かせること、なにより当時は東京都内でエディブルフラワー農家が全然いなかったことなどから可能性を感じ、始める決意をしました。

―エディブルフラワーの魅力を教えてください!
 一番は、料理を華やかにすること。それでいて料理の味の邪魔をしないことですね。今は年間20~30種類のお花を生産しています。なかには酸味が効いているベゴニアや、ピリ辛で風味の良いナスタチウムなどもありますが、ほとんどの花は味がしません。もちろん「食べて美味しい」にこだわっている農家さんもいますが、私は「飾り」をメインに生産してます。
 経営的なことを言うと、エディブルフラワーは反収が高いことや、観賞用の花と違い長期間栽培ができることなど(例えばベゴニアは7年間同じ鉢で育て毎年花を採っている)、東京の狭い農地に合った農業体系なのかなって思います。

―都心に適した農業なんですね!一方で、大変なこともありますか?
 無農薬で作るので虫の防除が大変だったり、収穫やパック詰めも手作業なので大変ですね。具体的には、収穫した花は一輪一輪、刷毛で埃や虫を取り、ピンセットで花粉を取り、それから綺麗にパック詰めします。基本的には様々な種類の花を20~25輪ほど入れていますが、「赤い花を多めに」とか「この花だけほしい」等の希望があれば個別に対応しています。
 また、お花の品種選定もなかなか大変です。現時点では「エディブルフラワー用の種」が販売されていないので一般的な園芸用の種を使用していますが、「毒を持っていないか」を念入りに調べたり、種苗会社さん等と相談して導入しています。

―地道な作業ですね…!販路についても教えていただけますか?
 今の体制ではたくさん出荷ができないので、ターゲットは飲食店さんと個人のお客さんに絞ってます。具体的には、ネット販売や飲食店へ直販、近隣のマルシェへの出店などです。

―最後に、今後の展開を教えてください!
 一番大きな目標は、エディブルフラワーが野菜の一つとして普段から食べられる文化を作ることです。西洋ではすでにその文化があるんですよね。日本では1980年代にブームがあったのですが、一時のブームで終わってしまいました。それだと安定的に売れませんよね。そうならないためには一般家庭へも浸透して継続的にエディブルフラワーを使ってもらうことが大事だと思いますし、そうするためには量が必要になるので生産農家も増えればいいなと思います。
 それに、お花があることで食卓も鮮やかになりますし、笑顔も生まれると思うので、これからも皆が笑顔になれるような綺麗なお花を作っていきたいと思います!また、人手を増やすためにも販路を広げて収益を上げていきたいと思いますし、ゆくゆくは法人化したいですね!

<一問一答>

Q.趣味は?
A.子どもと遊ぶこと。夏は毎週のように海に行って遊んでいます(笑)。

Q.好きな言葉は?
A.「人を笑顔にする」人の笑顔が見るのが好きなので!

Q.好きな農機具は?
A.基本的に全部手作業なので、自分の手ですね。

Q.好きな農作業の瞬間は?
A.収穫をしている時です。「無事に咲いてくれて良かったな」って思います。

Q.勤務時間を教えてください。
A.基本的に8時~17時で、日曜はお休みです。夏場は暑いので(※ハウスの中は50℃程になる)日曜でも朝に水をやったり、早朝から作業をして長い昼休みを取るようにしています。それに、暑いと花が溶けてしまうので、収穫の際は水を張ったバケツにお花を入れて、それを冷蔵庫で冷やしてお花をシャキッとさせてからパック詰めをしています。花によってはこの方法に向かないものもあるので、特性を知ることも重要です!

Q.一番好きな花は?
A.ストックです。色も様々あり鮮やかで、八重咲きのものもあります。食べてもエグミがなく味も薄いので、使いやすいですね!

Q.好きな異性のタイプは?
A.やっぱり…笑顔が素敵な人かな!

公式サイト

 あみちゃんファーム https://amino-farm.com/



※記載情報は取材当時のものです。
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