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【連載】 日本農業経営大学校 ~海外視察~

日本農業経営大学校 ~海外視察~
本校では卒業生支援の一環として、8月16日から19日かけて2泊3日の行程で香港視察を実施しました。大きな目的は、輸出にかかる商慣習・商流・規制等の知識の習得や、輸出ビジネスの参入の足掛かりを得ること。今回は参加した卒業生3名のうち、中瀬健二君がレポートします!

プロフィール

中瀬 健二
【卒業年】  2014年3月(1期生)
【所在地】  熊本県菊池郡大津町
【栽培作目】 甘藷(さつまいも)
【参加目的】 香港は輸出相手国としてアジアの中でも非常に魅力的な国だと感じており、香港マーケットの現状、日本農産物の価値・評価、韓国・中国をはじめとする輸出の際の競合相手の価格やシェア率の調査、さらには食文化や香港人の気質を知りたいという 思いで、この視察に参加した。


海外視察レポート~香港編~

香港フードエキスポ2018(※1)

 各国のセラーが商品について熱心に商品紹介をしており、とても活気のある会場だった。その中でも、黒にんにくを販売されていた青森県のセラーさんの話が興味深かった。長寿国である香港は、健康食品に対しての意識が高く、日本の健康食品も求められている。美味しいはもちろん、健康という視点を加えた商品展開を行えば、さらに日本からの輸出が伸びるであろうとのことだった。
 農産物の輸出入の現状やメリットデメリット、海外での日本農産物の価値、世界が求めている農産物等々、収穫は大きかった。

(※1)香港フードエキスポ
世界各国から1,500を超える会社・団体が出品し、来場者は50万人を超える。日本からも130を超える社・団体をが出品し、日本の農産物・加工品をアピールした。

香港ヤマト運輸、JFC香港 (キッコーマングループ インポーター)


 香港ヤマトでは、日本の農産物を出来る限り良い状態で香港の人に食べてもらうための取組み(国内の配送方法の変更、鮮度維持の工夫)、さらに、輸出の拡大のために、物流コストを下げる取組み等々をお聞きした。さらに、日本農産物のアピールのために、行政と連携し県ごとのマルシェの開催も行っていたのは、物流業者がそこまで協力してくれるのかと驚いた。
 JFC香港では、飲食店、食品業界のトレンドの話を中心に、香港人の需要についてお話いただいた。また、香港に輸出してくる諸外国の評価についてもお聞きすることができ、大変勉強になった。

百貨店・スーパー

 SOGO等の百貨店、日系スーパーのイオン、現地高級スーパー、大衆スーパー等々、時間を見つけては店舗視察に廻った。どこの小売りにも共通して言えるのは、日本農産物の多さ、品質の良さ、さらに値段が圧倒的に高いこと。それだけ需要があると理解ができ、輸出を検討する上でプラスの情報を得ることが出来た。一方で、他の国からも品質の良い安価な農産物が輸出されている現状を目の当たりにすると、自社の農産物について何を強みに売り込んでいかなければならないか再考の必要もあると考えさせられた。

今後について

 食文化や物流の現状を勘案すると、香港への輸出にかかる参入障壁は他のアジア諸国よりも低いと感じた。また、サツマイモは香港人にとって日常食として受け入れられており、自社がこだわる甘みの強いさつまいもの需要は非常に高いのではと推測する。
 しかし、繰り返しになるが、輸出の競合国などのレベルも上がってきており、日本独自の技術やこだわりなどを守りつつも、競合と戦っていくための術を学んでいかなければならない。アジア輸出を確立していくために、市民権を得られる商品、ブランドを築き上げていきたい。


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