農家のススメ
農業とは
まず最初に「農業」というものを簡単に説明いたします。
といっても皆さん分かりますよね?噛み砕いて言ってしまえば「野菜や果物を育てたり牛や豚を飼ったりする仕事」ですね。これを正確に言うと、
「土地を耕して穀類・野菜・園芸作物などの有用な植物を栽培し、また植物を飼料として有益な動物を飼育して、人類の生活に必要な資材を生産する産業。広義には、畜産加工、林業も含む」(三省堂「大辞林 第二版」より抜粋)
と定義されています。そしてその活動を行い、生計をたてている人が「農家」ですね。
農家にもいろいろ分類があり、専業農家・第1種兼業農家・第2種兼業農家の3つによく分けられます。(定義の仕方によっては違う分け方もあります。)これは簡単に説明すると、「専業農家」は自宅の農業活動から得る収益で生活している農家のことをさします。また、第1種兼業農家は、農業以外からも収益を得ているが、農業から得る収益の方が高い農家です。第2種兼業農家は、第1種兼業農家と逆で、農業からも収益を得ているが、農業以外から得る収益のほうが高い農家です。ちなみに日本ではどの農家さんの携帯が一番多いのかご存知ですか?
日本で一番多いのは第2種兼業農家です。農家の実に61%
がこの第2種兼業農家に分類されているのです。(2005年農林業センサスより引用)
つまり、農業だけ、もしくは農業をメインに生計を立てているの農家は39%しかいないということです。少し悲しい現実です。農家の人口も年々減少しており、全国で300万人もいないのが現状です。
しかし、悲観ばかりではありません。農業の研究は日々続いており、さまざまな農業機械や農業知識、新たな21世紀型栽培方法(工場栽培など)もどんどん開発されてきています。消費形態や流通形態も多様化し、今までの概念とは違った農業形態もうまれたりし、その勢いはとどまることはありません。
さぁ、あなたもそんな未来ある農業の一員になりませんか?
農家になるためには
さて、ではこれから農業をしていきたい人(就農する人)は何をすれば農家になれるのでしょうか?簡単な流れを説明します。もちろんこれが完璧なやり方ではありません。人それぞれ事情によってことなりますので、当てはまらない方もでてこられると思います。
STEP1:情報収集
まず大事なのは情報収集と分析ですね。農業を行うためには何が必要なのか?どこでなら農業をおこないやすいのか?野菜の知識が無いけれどどうすればいいのか?そいうった悩みを情報収集して解消していくことが大事です。このSTEPをしっかりと行わないと、後で知らなかったことや実現不可能なことが出てきては大変だからです。
そこでおすすめするのが、まずはこの2つのサイト。
・全国新規就農センター:ここではわかりやすく農家になるための情報イラストなどで描かれたりしており、非常にわかりやすいです。
・全国農村青少年教育振興課:就農までのノウハウ集や研修地の紹介や3段階のレベルに分かれた質問集など素人でもわかりやすくなっています。
この2つのサイトは必ずチェックしましょう。
また、野菜の知識とかが無い場合は、本を買ったりもいいですが、実際に庭やベランダで家庭菜園を行ってみたり、近くに市民農園があるようならそこを借りてミニ実践をするのも大事です。ここまでで大体の農家になる情報と野菜などの知識がついたら次のSTEPへ!
STEP2:目的を明確化する
STEP1で農業に関する知識や野菜の知識も得てさぁ農家になろう!と思っていますよね?でもちょっと待ってください。何のために就農して農業で何がしたいのですか?
農業に限らずどんなことでもそうですが、はっきりとしたビジョンが無いと継続はむずかしいものです。農業の場合は特に、就農する前にそれを決めておかないと、後から考えても遅いことがあります。なぜなら、お米が作りたいのなら東北がいいですよね?大規模農業を行いたいのに中山間地域では難しいですよね?このように、日本という縦に長く四季がはっきりとしている地域では栽培するものが難しかったり逆に簡単なところもあります。
こうゆうことも踏まえて、自分は何がしたいのかを考えてください。これってSTEP1じゃないの?と思われますが、知識も情報もまったく無い状況では漠然としてしまいます。しかし、ある程度の情報が得られていれば、目的をはっきりと定めてすぐに次のSTEPへ行けます。ですので、STEP1でしっかちろ情報を得てからSTEP2へと進んでください。
STEP3:資金繰り
さて、目的も決まったら次は活動資金の捻出です。何をやるにもそうですが、農業を行うにも資金がないと厳しいものです。まして、まったくの素人が始めてすぐに成果を出せるかもわかりません。農家の方で、50年近くやっている方でもよく、「農家は毎年1年生だ」と言われる方がいます。その道一筋50年の方でもこのように言われるのです。これは天候などの自然条件に大きく左右される仕事なので、向上のように常に同じ条件でできないといったような背景があります。
また、いくら必要?と思われますが、これは規模の問題で、北海道のような広大な土地で広くやりたいのならトラクターやそのほか設備投資だけで1000万円以上必要になったりもいます。しかし、だいたいは1年間収入が無くても生活が出来る金額とその他のうち取得や必要手続き、備品購入などの使うお金があればかまいません。目安としては300万〜500万
ほどでしょうか。また、様々な自治体や行政、金融機関で融資制度などもありますのでこれも調べて活用してみましょう。
STEP4:どこでやるか
さぁ資金もめどがたちました。目的も決まっています。そしたらついに畑を探しましょう。STEP1で得た情報などや目的に沿った場所を確定させます。あまり狭めすぎると最初は条件が厳しいのである程度広範囲で考えましょう。そして、確定したら、STEP1でも紹介したサイトやその地区の行政などをあたり、農地取得が可能か調べましょう。
STEP5:農業研修・特別制度
STEP4で場所をだいたい決めたら、その近くで農業研修を行っていたり、特別制度が無いかも調べましょう。農家自らが受け入れ先となって農業研修を行っている農家がいればお願いして研修を受けてみましょう。自分が考えていることがその地域で出来るのかもわかります。また、農家が減少している中で自治体、行政で融資や特例などが定められている場合もあります。こちらも条件が合うようならチェックして活用してみましょう!
STEP6:農地確定
さぁこれで本格的に農地が決まりましたね。それでは自治体の農業委員会に行き、農地取得の手続きを行いましょう。これで晴れて、あなたも農業が出来ると認められます。
STEP7:Let's Agri!
さぁもうあなたは立派な農家です!がんばって野菜や果物を栽培しましょう!
農家になるためのながれは分かっていただけましたよね?
ではここで一休みして、農家のおいしい話を少ししてみましょう。
「農家って儲かるの?」
これはよく聞く話ですね。農家は忙しい割には収益が悪い。というイメージがどうも日本では先行しているようです。[農業=儲からない]は正しのでしょうか?結論を先に言えば「他の産業と同じ」です。単純に収入の話で考えるのならば、どの産業であっても稼ぐ人は稼ぎますし稼げない人は稼げません。IT業界で一躍TOP企業になった会社経営者はお金持ちになりましたし、サラリーマンで長者番付に乗った方もいましたね。しかし一方では年収300万円時代などとも言われています。農業以外の産業ではこのように言われているのに農業だけが儲からないと考える方が不自然です。現に2005年農林業センサスによると、農産物販売金額規模別経営体数(農業経営体のうち家族経営)の欄で販売金額が1000万円を超えている家族経営体は販売を行っている経営体のうち8%となっています。=年収ではないですが、皆さんの周りで年収1000万円を超えてる人は10人に1人はいますか?また、このデータには老夫婦2人とかでほそぼそと行っていたりする農家も含まれています。やる気のある農家だけに絞るとどうなるかわかりますよね?
つまり、農業もサラリーマンも一緒で
やる気と能力・アイデアが大切なんです。むしろ昇進が大変で稼ぎもよくないといった会社なら農家のほうが前途洋洋では無いでしょうか。
さて、これまで戦後の農地解放が行われてから今日まで、日本農業には農地法という法律があり、その中では農地を保有することが出来るのは耕作者であるとしている。つまり、株式会社などが農地を所有することは出来ないのである。としてありました、これは株式会社など耕作者ではないものgあのうちを保有することにより、農業以外に活用されるのを防いだりする目的がありました。しかし、昨今、状況は一変し農家数は激減、耕作放棄地は増加していることが問題化してきました。そこで政府は平成17年9月1日に改正農業経営基盤強化促進法が施行されました。
これの改正ポイントの一つが、農業経済特区だけで認められていた株式会社など農業生産法人以外の法人への農地のリースを全国で可能とするというものでした。
つまりこれが、「株式会社でも畑がもてる」ということなんです。
現在でも多くの企業がすでに農業に参入していますが今後はさらに増えていくものと思います。これにより日本農業が再考してくれればうれしい限りです。
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