火曜日コラム「消費者の変化」
火曜日コラム
新しく始まる火曜日コラムは「消費者の変化」です。青果物販売時代に感じた消費者の様々な側面をお見せしていきたいと思います。
担当:脇坂
第4回を更新しました。
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♣第4回(全10回) : 安全な有機野菜を求める喫煙者
さて、今日のお話は私が青果物販売時代に実際に出会ったお客様の1人のお話です。
私がいつものように仕事をしていると、当然ですがお客様が大勢来られます。そしてそんなある日、そのお客様はお店に来られました。
そのお客様は大層な自然食品愛好家で、有機栽培や特別栽培(無農薬・無化学肥料栽培)といったいわゆる世間一般的に安全だといわれているものを食されている方でした。
一方、私がいたお店は、産地直送や鮮度などの本当のおいしさにこだわって選んだ野菜を販売しているお店でした。ただ、外見や内装もとてもおしゃれにしていたので、よくそれだけで自然食品のお店と間違われることがありました。
さて、このお客様もそのように間違われてご来店されたお客様の1人で、最初は店内を見られていたのですが、一通り見られた後、「ここって有機野菜のお店ですよね?」と聞かれました。私はいつものように、お店のコンセプトを説明しました。するとこのお客様は、「安心でおいしい(一つの当店の売り文句でした)ってのは有機栽培しかないでしょう?」と言われてしまい、実際には有機栽培=安心は一部誤解はありますが、概ね当たってはいますが。有機栽培=おいしいという定義は成り立ちません。しかし、お客様にそのような説明をしてもたいていが有機愛好家の方は意見を聞いてくださらないので深い説明はしませんでした。
ただ、お体には木を使っていらっしゃるようで、安全なものが食べたいとお話していました。なるほどなぁと思い、お店を後にされました。しかし!次の瞬間私は目を疑いました。
たったいま、安全な野菜が食べたいとお話されたお客様が、店頭でタバコを吸い出したのです!!説明するまでも無いですが、喫煙が原因で亡くなられている方が大勢おり、野菜の農薬(食用のみ)が原因で亡くなられた人はほとんどいないという当たり前のような知識の中、死者の出ない農薬を嫌い、死を早めているタバコを吸いながら安全を欲するお客様。。。
やはり今の世の中何かが間違っている気がしてなりませんでした。
♣第3回(全10回) : 消費者は価格でしか動かないのか?
さて、消費者が2極化してきている今の世の中で楽しく生きている私ですが、自らも消費者であり、時に販売業者なわけですが、今の小売というのは価格訴求でしか動かないのでしょうか?
これは前回もお話した内容に重なるのですが、価格の場合、自らの常識の範囲内で比較して低いこと(安い)と高いことで反応しますよね。良く、40代前後のお客様方がお話されているのを耳にしますが、「○○を買うのなら向こうのスーパーだと毎月△日に××円になるわよ」などといった話をされています。これは自らの情報の中で最安値を選んでいるからに他ありません。このように価格に反応して買われるお客様が多いです。
では全てがそうなのでしょうか?私はそうは思いません。もちろん世の多くの方は価格に反応して買われていきます。しかし、そうで無い方もおられるのです。私が小売業を行っていたときも、価格訴求すれば人は集まります。しかし、そういった方は浮気癖があり、常連客にはなられません。【価格訴求】というのは麻薬です。買い手も売り手もそれにはまると後はもう抜け出すことが出来なくなるのです。しかし、本当の常連様は私を信用してくださり、お店を愛してくれている方がほとんどです。「店長さんに会いたいから来たわ。」何て言ってもらったりもありましたが、お世辞だろうと嬉しい限りです。
このように、私は真に自らのお店の消費者とするには信頼関係と愛情のあるお店にするのがベストだと感じます。
しかしながら、このような感覚は今の小売業界では必要とされてはいない気がします。というのも、つい先日も仕事で某スーパーの社長と話しておりましたが、その社長には、人と人とのつながりや信頼関係といった物は必要ないとおっしゃていました。小売業界は価格で勝負して何ぼのもんだ!と声高らかに叫んでいました。私が、違うやり方があるとお話しもうしあげましたが、40年近くその業界に染められた人には通じませんでした。完全な【麻薬中毒者】です。
スーパーのオーナーは本当に良い、価値あるものをと考えながら、生鮮品以外は安くて良いだろという感じで、社長は生鮮品は激安にして、自らのフィールどである鮮魚は高価格にしておりました。
日本人は価格訴求と言う外国産の文化が大好きですね。次回もそんな外国産のお話をします。
♣第2回(全10回) : 消費者の2極化
前回、消費者というのが一体何なのかということについて述べましたが、今回は、ではその消費者が今どのようになっているのか、少し触れておきたいと思います。消費者は供給されているものに対して、欲求(需要)が発生した時に初めて消費者となりますが、この欲求が発生するポイントが私が青果販売を行っていて2つに別れている事を感じました。
1つは価格、そしてもう1つはブランドです。1つめの価格というのは、チラシやCMなどで、その商品が通常の価格よりも低くなっていた場合に、その商品が欲しくなるつまり消費者に変化します。また、ブランドの場合は、価格云々では無く、どこどこ産のトマトがとか○○さんの育てた××、などの産地や生産者、そして最終的には△△のお店においてあるのだから買う。というブランドによる消費者への変化があります。
もちろん中には最初から決めた献立を作るために消費者になる方もいますが、実際にその人が買うときのポイントは店選びの時点で概ね【価格】か【ブランド】に決まっているといえると思います。また、先ほど価格の場合は安くなることで消費者へと変化するとも書きましたが、中には高いことで消費者になる人もいるのです。私も実際に経験したのですが、接客の中で、高いからこそ買うという方がたまにいらっしゃいました。しかし、まぁこういった方は稀ですが、しかしこういった方も価格で反応したといえます。
このように、消費者というのは2極化しているといえます。
♣第1回(全10回) : 序章〜消費者とは〜
さてさてお待たせいたしました。新しく始まった火曜日コラム「消費者の変化」です。このコラムでは、私、脇坂が青果物販売時代に感じた様々な消費者をクローズアップして、そこから捉えることのできる時代の流れや消費者の活動の変化などをお伝えしていこうと思っております。これは、農業と言う現時点では多くの生産者が見ることのできない消費者と言うものの一面を捉えて、生産者に伝えていこうと考えたところから始まりました。それを私の主観からお届けしていきます。
そもそも消費者と言うのは何でしょうか?辞書によると消費と言うのは「 欲望充足のために、生産された財貨・サービスを使うこと。」なので、その活動を行う人が消費者ですね。つまり消費者と言うのは、販売側から見て、その商品と一致したニーズ(欲求願望)を持つ人だけが消費者といえます。大根を売っている人にとってキャベツが欲しい人は消費者とは言えないということです。一概に買う人を消費者と言ってますが、厳密にはそれを求めていない人はその時点で消費者にすらなっていません。これはすごく大事なことです。
供給側としては、キャベツに作り直すのか、大根というニーズを作り上げていくのかが迫られます。消費者に合わせるのか、消費者にするのかは大事な戦略です。このコラムではそのへんの話も上手に絡めていければなと思ってます。では今日はここまで。
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